About “Melassic”
〜Melassicという言葉について〜

What is Melassic?

Melassic、という単語を目にしたことはありますか。
実は「ない」、という答えしか想定していません。意地悪な質問でしたね。

これは私がふとした遊びで組み立てた造語の中でも、一番気に入っている単語です。

Me+Classic=Melassic

それでは言葉遊びの中で作られたこの単語を、ブログのタイトルに使うまで気に入っている理由を説明していきます。
MeとClassicという二つの言葉を組み合わせた”Melassic”。それぞれの意味をあらためて見ていきましょう。

Me
Classic ❶<文学・芸術などが>最高級の,第一級の
❷古典の,古典的な
❸<衣服・スタイルなどが>(流行に左右されずに)伝統的な,簡素で上品な
(ジーニアス英和辞典第4版 ”Classic”より一部引用)

私には懐古趣味があり、古典的なものが大好きです。
ファッションも流行の衣服に身を包むよりは、50,60年代に生産されたヴィンテージものを古着屋で購入したり、その年代の映画を参考にしたヘアメイクを楽しんでいます。
その点で、自分にとってクラシックという単語は親しい友人のようなものなのです。

日本語の語呂でいうと、「ミラシック」は「ミー・ラシック」。転じて「私らしく」という意味も込めています。
駄洒落ではありません。本気です。

Melassic 【み・らしっく】
一流のものや古典的なもの、いわゆるクラシックな特徴を持つものと日常的に触れ合いながらその佇まいを吸収し、その要素を自分にしかない特有の性質と組み合わせ、その上で自分らしくいるという態度。

簡潔な文章には表せませんでしたが、これが自分にとっての”Melassic”の定義です。
 


自分のスタイルを自覚した瞬間

ある不思議な知人が主催するパーティに参加したときの出来事です。
その知人は、大学を中退し会社を経営する若手起業家。しかし彼のしていることを追ってみるといつも、まるで雲をつかむような気分になります。仙人とでも呼びたくなるような人。

見知らぬ人々が脇目も振らず踊ったりお酒を浴びたりしている中、独り寂しく立ちすくむ私に、仙人は話しかけました。

「君、何が好きなの?」
「趣味は多いですが、この頃は芸術鑑賞にどっぷりです」

私は素直に答えました。
彼はにわかという言葉を嫌うような雰囲気があり、具体的に踏み込んだ話を聞いてきます。

「たとえばどんなのが好きなの?ジャンルとか、画家とかさ」
「大衆的ではないかもしれませんが、どうしてか新古典主義の作品に惹かれます。ダヴィッドとか、アングルとか…」

「へえ、そうなんだ。それはよかった」

そうしてこう語ってみせました。

「大きな流れや文脈があったとき、どういう主義が好きとか、あの様式が好みだとか、そういうものは必ず出てくる」
「はい」

「そのとき、自分の好きな主義、たとえばその新古典主義を、実生活に当てはめて考えてみてごらんよ。どうだ、なんだか自分がどう生きたいかとか、どう在るのかとか、そういうことが見えてくる気がしないか。どうしてか惹かれるっていうのは、そういうことなんだよ。君は少なからず、新古典主義的な生き方をしている」

 
考えてみると、その頃の私は確かにそうでした。

−時代を超えてなお輝く古典的な作品から抽出した物事のより本質的な部分を模倣して、偉大な作品を生み出す。
新古典主義のその態度は、私の生き方にも通ずる部分が大きくて。

新古典主義を表した一言として有名な「高貴なる単純、静謐なる偉大」という美術史家の言葉。
この言葉も聞いた瞬間から大好きで、日々お守りのように唱えたものでした。

もちろん話を聞いて腑に落ちたからといって、その仙人の考え方を完全に取り入れたわけではありません。
生き方を美術史になぞらえるならば、印象派のような感覚だって持っていたいし、ルネッサンスには憧れる、シュルレアリスムだって面白い。

けれども面白い考え方であるなと思ったのと同時に、私はやはり古典的なものに強く惹かれる人間なのなだと認識した瞬間だったのでした。

仙人は
「どう?少しは僕と話して面白いと思った?」
なんてステップを踏みながら自信満々に笑みを浮かべ、またふわふわと雲のように別の場所へ流れていくのでした。

 


自分だけの単語を見つけると、楽しい

あなたの趣味や嗜好を表す単語はなんでしょう。それはきっとあなたの生き方を表す言葉かもしれません。
その単語に”me”を付けてみれば、たちまちお気に入りの造語に変化するでしょう。

Melegant? Melogical? Meautiful?

私は、Melassicでした。
この記事を読んでくださった方が、自分をぴったり表す単語を探す旅に出られることを願っております。

 

Autour of Melassic ふじみち
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