ここで見た景色は、きっと一生掛けても忘れられない。京都・天橋立。

昔少しだけかるた取りをしていたもので、和泉式部の「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立」という句でその名だけはよく知っていた。
けれどこの和歌からここがどんな場所なのかまでは想像がつかず、百人一首に出てくるから行ってみたいという淡い気持ちが主たるものだった。

私がここへ着いたのはもう夕暮れが迫る時刻だった。
暗くなるまでに3.2kmも距離のある天橋立を往復するのは不可能だと考え、ただ自分のペースでゆっくりと歩いた。

世にも美しい光景をじっくり眺め、心置きなく写真を撮るという至福の時間を堪能できた。

二人の釣り人の座るようすが、風光明媚に拍車を掛けていた。
この美しさのさなかで、二人はなにを考えていただろうか。

刻一刻と色合いを変えていく空と海は、辺りがすっかり暗くなるまで私を飽きさせることなく、むしろ虜にした。

また訪れたいなあ。できれば一日使ってゆっくりここで過ごしたい。

京都旅行といえば京都市やその周辺ばかりに目がいってしまうが、ここへ来て京都の秘める自然の宝に驚かされたことは言うまでもない。

ずるいよ、京都。

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