私は重要なことに気付いた。

私が、掃除をできない人間だった理由。

たったひとつ。

視力である。

視力が悪くて髪の毛もカビもホコリも見えてなかったってワケ。

私には変なこだわりがあった。

「家の中では裸眼でいること」。

なんだかそうしている方が視力をよく保てる気がしていたのだ。
その実、年々視力は低下しているし、それはただの嘘だった。

そしてやっとその大きな代償に気が付いたのだ。

掃除をしないで平気でいられること」。

正確には平気でいられるわけではない。
しかし、帰ってきてすぐコンタクトを外してしまうと、家の汚さに気づけないのだ。

生きていれば溜まるホコリ、髪の毛、カビ。
そういったものを、裸眼の視力では感知することができていなかったのだ。

予算は限られていた、それでも、メガネを買った。

一人暮らし1ヶ月目。

買いたいものは数多くあれど、予算はとても小規模だった。

それでも。
私はメガネを買うことを決意した。

もう二度と、ホコリやカビに気づかず平気な顔で暮らす私にはなりたくない。

それだけが動機だ。

Zoffという眼鏡店でクラシカルなフレームのメガネを購入した。

たったの¥8000だった。追加料金なしで立派なケースを選べた。
3年使ったとして1ヶ月¥222。あまりに安いのではないか。

丁寧なカウンセリングの視力検査をしてくれたお姉さんに感謝。

作戦は大成功

くっきりとものが見えた。
ホコリも、髪の毛も、虫も、水垢も、塵も、毛玉も、なんでも見える。目につくと嫌になる。すぐに片付ける。

ズボラじゃなかったのだ。きっと私は、ちゃんと綺麗好きだったのだ。

これから私の部屋はきっと綺麗を保つだろう。
メガネ、大事にしよう。

我ながら、いいことに気が付いたと思った。

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