オードリー・ヘップバーンは偉大な歌手だったと思う。あくまで私の意見では。
それはかの名曲、Moon River(ムーン・リバー)を聴いてもらえばわかるのではないか。というか、冒頭の私の意見を補強する理由はそれだけだ。

“Moon River, Wider than a Mile”
という、たったの6語で広大な情景を浮かべさせるフレーズに始まり、抽象的な歌詞で私をうっとりとさせる。

意外にも日本中のあちこちで流れているこの曲。寂れかけの商店街、オルゴールの館、昔ながらの喫茶店、なんかで耳にしたことがある。
こう考えるとこの曲は、年齢層が高い人々にとって、より馴染みのあるものなのかもしれない。

Moon River (Audrey Hepburn)
カテゴリ: サウンドトラック

若くて大胆で奔放で、それでいてとびきり美しいホリー・ゴライトリーが気に入って歌っていた、という設定のこちらの曲。
そんな破天荒なイメージのホリーが歌うにはどこか落ち着きすぎているような気がして。きっと心のどこかでホリーは、歌詞のようなのどかな情景を思い浮かべては享楽的な日常とのバランスをとっていたんじゃないかな、なんて。物語の中の人物だけど、色々なことを妄想してしまう。

ちなみに私はこの曲を、川を見かけると必ず口ずさむ。
川べりは、なんだかわからないけど心の安らぐ場所。正直なところ、近くに川のない場所には住みたくないと考えているくらいだ。

川沿いでしんみりしたくなったときは、Moon Riverをリピート再生するのがよいだろう。

おまけ 東京の川べりスポットランキング

1位 新川(利根川水系)・江戸川区
江戸川区の葛西あたりを流れる新川。徳川家康の時代に開削され、江戸市中に物資を運んだというたいそう偉い川だ。短い川だけどきちんと整備されていて、そのころの雰囲気を意識しているのか、橋や広場のデザインが江戸前で私はとても好きだ。春には新川千本桜との名前の通り、川沿いをずーっと桜が咲き誇る。東京花見の超穴場スポットである。新川さくら館でゆっくりするのも趣があっていい。

2位 吾妻橋付近の隅田川(荒川水系)・台東区
浅草でアルバイトをしていたとき、帰りによくここで時間を過ごしていた。隅田川クルーズを楽しむ人々に手を振ったり、デパ地下でご飯を買ってきてここで食べたり。お茶をするなら、隅田川を眼前にのんびりできるカフェムルソーを一押し。意外にも桜の時期以外は人がいない。ちなみにここで過ごした時間でベストだったのは、吾妻橋スタートで1時間ジョギングを楽しんで、戻ってきて浅草の蛇骨湯という銭湯で汗を流したとき。

3位 鳩ノ巣渓谷(多摩川上流)・奥多摩
日常でゆっくりできる川を紹介したあとで、こんな変わり種をランキングに入れるのは反則だろうか。私は17の秋、失恋をしたはずみで奥多摩に旅へ出掛けた(かわいいものだ)。このあたりをハイキングすると、体にも心にも晴れやかでとてもすっきりする。川の色がエメラルドグリーンで、それが日差しで宝石のようにちらちらと輝くのがいい。全部の行程を終えたら奥多摩駅から徒歩10分のもえぎの湯でリラックスするのが至高だ。ぜひ失恋のショックのあとに、この大自然に囲まれてほしい。


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