取り留めのない私の日々に、映画という娯楽が加わった。娯楽半分、映像の勉強半分、の、つもり。

Cinemurmurと題し、感想文をメモがてら書く。ほぼ全てがAmazon Primeで見られる。第二弾。

『フラワーショウ!』

“庭”がテーマ、実話ベースの物語。

庭園が大好きで庭師に憧れを持ち、自然を愛する自分にとって、とてもわくわくする映画だった。

チェルシーフラワーショーというイギリスの権威ある園芸大会に、名声も資金もないが、自然を深く理解し愛する少女が挑戦する。行く手を物凄い勢いで阻むのは、美青年の植物学者…さあ、どうなる?

映画は”自然”というテーマにフォーカスしすぎるとややもすれば単調になりがちだが、恋愛要素も悪役も入り混じっており飽きずに観られる。

何より映像の美しさ。製作者・撮影者の自然愛をひしひしと感じ取れる。

引きこもってばかりだからこそ、観賞後は森林浴をしたあとみたいに気分が晴れやかになった。

『フレンチラン』

フランス舞台。巨大テロ組織vsCIAエージェント+巻き込まれたスリ青年。

隙のない優等生のような映画だった。

何の過不足なく楽しませてくれる。最後まで何も裏切らない。85点の映画を目指せばこのような映画が出来上がるだろう。

こんな風に書くと逆に面白みなく聞こえるが、メチャクチャ面白かったです。主演のイドリス・エルバ、カッコよすぎ。人智の及ばないカッコよさ。

アクション映画に慣れていないので、暴力や銃弾シーンには恐れ慄いた。

この前観た『イエスタデイ』というほのぼのコメディの映像編集ジョン・ハリス繋がりで観たのだけど、全然作風が違い、びっくりした。

映像編集の仕事って幅広いのだね。

『アイリス・アプフェル!
94歳のニューヨーカー』

アイリス・アプフェルという御年99歳の、超クールでアヴァンギャルドでエステティックなファッションアイコンを追ったドキュメンタリー。

インテリアデザイン界では既に名を馳せていたものの、2005年、メトロポリタン美術館における自身の服飾コレクションをベースにした展覧会で、ファッション界に新たな風を送り込む。

彼女は私のリミッターを解放してくれる。その姿を見ているだけで、「やりたいことは全部やりなさい。それが人生の愉しみだから」と言われているような気がする。

個人的には旦那様(2015年、鬼籍に入られた)との関係が素敵すぎて下手なラブコメよりよっぽど愛を学べたよ。

今まで見た映画、というより人物の中でも群を抜いて超オシャレ。ファッション好きは必見。

『リトルフォレスト 冬・春』

前回の同記事でご紹介した同映画の冬・春編。

この映画を観ていると、ミレーの絵画を鑑賞している時のように、田園風景への賛美的な気持ちが湧き上がる。

冬の白一面も、春の緑も目に優しい。

数年前の秋田旅行を思い出して、東北へ行きたくなった。

これといったストーリーはない映画だけど、春編では登場人物がぐんと成長するのでなんだかほっこり。

橋本愛さんが主役の映画を、これからもっとたくさん観てみたいな。邦画界を文字通り格上げするような佇まいを持っている方だと思う。

『カフェ・ソサイエティ』

ウディ・アレンの作品は不倫ばかり。な、イメージ。

今作品も、不倫という題材を美しい画面で最後までうっとりと観られるように仕立て上げられた物語だ。1930年代のハリウッドとNYがテーマで、二股・失恋・不倫とベタな展開が絡まりあいテンポよく進む。終始誰かが不倫をしている。まあ、じめっとした感じがしないだけ救われるけどさ…。

ただ、ウディが描きあげる”時代性”は本当に見事だといつも思う。old fashionedな物に惹かれがちな私は、くるくると変わる画面の美しさには非常に惹かれた。けれど登場人物には惹かれなかった。軽薄な噂話や不倫に興じるのは、幸せか?例え超・高級ホテルに泊まれる身分になったとしても。

主役ではないがブレイク・ライブリーが美しい。映画映えするために生まれてきたかのようなルックスに、貴族の血を一滴垂らしたようなあのエレガンスはどこから来るのだろう。

ウディ・アレンはMeToo運動を機に失速した映画監督の一人だ。彼がこの映画で描いたハリウッドの軽薄さが、そのまま彼を鞭打っているような感じがしてならない。

『ミッドナイト・イン・パリ』

4回目くらいなので、BGM(バックグラウンドムービー)として流し見。

上と同じウディ・アレン監督による作品で、けどコレは好き。

現代のアメリカ人が、かのエコール・ド・パリー芸術が盛んな20年代のパリーにタイムスリップするロマンス作品。

伝統的なパリの魅力、華の20年代、ベルエポックの引き込まれる艶やかさ…が凝縮されている。
ピカソやヘミングウェイ等々の人物も登場し、アートや文学好きにとっても堪らない映画だろう。

なぜこんなに画面いっぱい華やかに、釘付けに出来るのだろう。やっぱりウディ・アレンすごいな…となってしまう。

カフェ・ソサエティの主人公もそうだったけど、見た目は冴えない感じなのに、喋りがユーモラスでウィットに富んでるから、なんだかんだモテるの、すごく好き。
キャラ造形もウディの才能の一つ。当作品はアカデミーで脚本賞を受賞している。

というわけでウディ・アレン作品はもっと沢山鑑賞してみようと思います。もちろんMeTooで蒸し返された騒動は頭に入れた上で。(これがハーヴェイ・ワインスタインだったらそうそうともいかないですが)

おわりに

映画を観るのが止まらない。なぜなら楽しいから。
公開中の作品は、超ハマると話題の『TENET』と、草なぎ剛さん主演の『ミッドナイト・スワン』も気になるところ。
飯田橋のギンレイホールというミニシアターで素晴らしい二本立ても観たので、その感想もこんど書きたい。

映画楽しすぎ!

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