洋楽の聴きはじめを思い返すと、ダスティブルーの色調に彩られた、あるミュージックビデオが脳裏に浮かぶ。Katy Perry“Teenage Dream”だ。

中学生の時、私は放送委員だった。ひとつ上の委員長の先輩は、チャーミングな声で学校中を魅了し、私の憧れでもあった。その先輩が、この曲を流していた。同級生に押し付けられるようにリクエストされたあの音楽より、私のエゴで散々かけたあの音楽より、学校のスピーカーから流れるケイティ・ペリーは、14歳の耳には、なぜだかすごくカッコよかった。

高校生になって、あらためて洋楽を聴きはじめた。

やはりそのときに手に取ったのは、Katy Perryのアルバム”Teenage Dream”だった。人生経験の浅いちっぽけな私に、海を越えた歌姫の、たったひとつの曲がたくさんのことを教えてくれた。

Katy Perry – Teenage Dream (Official Music Video)より引用

MVは15歳の私にはいささか刺激が強かったけど、それゆえに強く惹きつけられた。

“Now every Feburary, you’ll be my Valentine, Valentine.”

Teenage Dream – Katy Perry

ある国では告白するセリフの一つとして”Will you be my Valentine?(特別な人になってくれる?)”ということを知った。チョコレートの贈呈式としか捉えていなかったバレンタインは、一気にロマンチックな概念に変わった。

そして歳をとるほど、記憶の中のこのMVの青が、どんどん青く青くなっていくような気がして、はたと気が付いたのだ。

「青春の思い出」は歳を増すごとに、どんどん青が深くなっていく。

この歌詞で思い出して今日のバレンタインに聴いてみたのだけれど、あらためてこの”Teenage Dream”は名盤だ。他の曲も紹介する。

Last Friday Night

“Thank God, It’s Friday(金曜日だ、神に感謝!!)”の概念を軽妙に歌い上げた一曲。私は残念ながら土日休みではないのだが、休みの前日の夜はこの曲を聴いてバイブス高めちゃう。

California Gurls

「カリフォルニアガール」という異文化カルチャーを学んだ一曲。
キラキラした可愛さと、歌詞の大胆さと、クールなラップに夢中になってなんどもなんども聴いた少女時代。歌詞とか紙に印刷して、覚えたなあ、懐かしい。

この曲をカラオケで歌うたびに、”Now put your hands up!”の部分とか、全然うまく歌いこなせなくて、「私はOne of Japanese Gurlsです。」って実感させられる。けど気持ちがハッピーで楽しくなるのは間違いなし!

Fireworks

You don’t have to feel like a waste of space
You’re original, cannot be replaced
If you only knew what the future holds
After a hurricane comes a rainbow

自分を宇宙のゴミみたいに感じる必要はない
あなたは誰にもとって代われないオリジナル
せめて未来に何が起こるか知ってたらいいのに
台風のあとには、虹がかかるってこととか

Fireworks – Katy Perry

思春期の私には、グサグサに刺さるというか…すでに刺さっている刃物に気づかせてくれて、それを思いっきり引っこ抜いてくれて、ケイティ・ペリーのスーパーパワーで傷を癒してくれるような、そんな曲だった。
今でももちろん、心がボロボロなとき、勇気付けられる。

ある日ひねくれた私はめっきりポップスを聴かなくなったのだが、あらためて聴いたケイティ・ペリーはやはり最高で、こんなにもの名曲を含んだ”Teenage Dream”というアルバムを青春時代に聴けたことを嬉しく回想した。

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